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水素医療の第一人者が緊急提言、「今こそ日常的な水素摂取を」

2020/06/02

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原文PDF→フィットネスビジネス20200525記事

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多くのフィットネスクラブが健康や美容のためなどして導入している水素水。

その具体的な効能について今こそ知っていただきたいと、長年水素治療の研究をしている慶応大学医学部循環器内科准教授水素ガス治療開発センター、センター長である佐野元昭氏の寄稿を紹介したい。

【お話を訊いた方】

慶応義塾大学 医学部循環器内科 准教授 水素ガス治療開発センター センター長

佐野元昭氏

運動と水素

フィットネスクラブで家庭で水素を摂取している人は多いと思います。

水素には、毛細血管内の赤血球の流れをスムーズにする効果や血液の流れない「ゴースト血管」を復活させる効果があることが毛細血管血流スコープにて確認されています。

赤血球は肺で取り込まれた酸素を末梢まで運搬し、赤血球細胞膜を通して二酸化炭素と交換しています。

つまり毛細血管内を赤血球がスムーズに流れるようになれば、肺における酸素の取り込みと二酸化炭素の放出、末梢組織における酸素供給と二酸化炭素の回収が活発になります。

水素によって心肺持久力、すなわち、肺による酸素摂取と、心臓による酸素供給能力が向上します。

運動中に水素を摂取すると乳酸の蓄積が軽減され、疲労からくるパフォーマンスの低下を抑えることができます。

また、運動後に水素を摂取することは筋肉の疲労回復にも役立ちます。

水分補給と水素

水素の毛細血管血流の改善効果は、腸管でも見られると想像されます。腸管における毛細血管血流の改善は吸収力を高めます。「水素水を飲むとトイレが近くなる」のは、水分が効率よく吸収されるため、体液の塩分濃度が低下して、それを戻そう水利尿が起こるためだと考えられます。

飲料に適度な量のナトリウムと糖質が含まれていると自発的脱水を防ぐことができるだけでなく、水分吸収速度が高まります。

さらに水素を添加すると、脱水予防にはより効果的であると考えられます。

肺炎の重症化予防と水素

水素の毛細血管血流改善効果は、新型コロナウイルス感染症による肺炎の重症化予防にも役立つ可能性があります。

ダイヤモンド・プリンセス・クルーズ船では、乗船者全員がPCR検査を受けましたが、新型コロナウイルスに感染しても2人に1人は症状が出ないことが報告されています。

一方で、一部の感染者は、肺炎が重症化して集中治療室に収容され、挿管下に人工呼吸器管理が必要となります。

人工呼吸器の必要な重症患者が増えると人工呼吸器が不足します。

したがって、現在、医療現場で求められているのは、肺炎の重症化予防です。

肺は傷害を受けると線維化(縮む)もしくは気腫化(膨らむ)して呼吸機能が低下します。

水素はこの療法の症状に有効であるという結果が示されています。

また、肺胞(気管支の末端にある小さな袋)の周りには、網目状の毛細血管が取り巻き、酸素と二酸化炭素が交換されています。

新型コロナウイルスが肺胞の細胞に感染すると、炎症が起こって肺胞内に体液がたまり、酸素を体内に取り込みにくくなります。水素で肺の毛細血管血流を増やせば、酸素化が改善して、新型コロナウイルスに対する免疫ができるまで命をつなぐことが可能です。

水素普及はわが国固有の文化 今こそ日常的な水素摂取を

水素水を飲んでも水素は新型コロナウイルスの標的臓器である肺を通って排出されることがわかっています。

フィットネスクラブや家庭で水素が普及しているのはわが国特有の文化です。

水素をうまく活用して、100年に1度のパンデミックを皆様と乗り切っていければと考えています。